初めの1冊はやっぱりこれ!ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]

初めての1冊におすすめ!ノンデザイナーズデザインブック デザインの勉強

デザインの4原則とフォントの選び方が学べる本

1.どの職種の人にもおすすめできる1冊。

タイトル:ノンデザイナーズデザインブック

店舗のポップ、営業資料、報告書作成、お誕生日カードや年賀状。ちょっとしたデザインって誰にでも作る機会がありますよね?

おしゃれにしたいし、読みやすくしたい!だけど、なんかダサい。ダサいのはわかるけど、なにをどう変更したらかっこよくなるのかがわからない。

この本はデザインに必要な4原則を一つずつ丁寧に教えてくれるので、どういう考え方でデザインを構成していくかが体系的に学べます。

まずは基本を学ぶことで「なんかダサいデザイン」から卒業できるオススメの1冊!

デザイナーも、デザイナーじゃない人も必読の一冊。

この本のおすすめは、中学生から、ご老人まで、誰でも。職種とか年齢とか関係なく、本当に誰にでも読んでもらいたいです。あえて加えるとするなら、デザインを体系的に学びたい人には超おすすめです。

2.本の概要

発売日:2016/06/30(第4版)

単行本:260ページ

著者:Robin Williams

内容:デザイン原則4つの丁寧な解説+フォントの使い方、選び方

本書は第1章と第2章をメインに構成されています。パート1で「4つのデザインの原則」を、パート2では「活字の使い方」を丁寧に教えてくれます。特に、第1章での4つのデザイン原則は、一つ一つの原則をたくさんの例やクイズをだしてくれているので、自分の理解度を図りながら読み進めていくことができます。

目次

Part1 デザインの原則

Chapter 1 : イントロダクション

Chapter 2 : 近接

Chapter 3 : 整列

Chapter 4 : 反復

Chapter 5 : コントラスト

Chapter 6 : 4つのデザイン原則の復讐

Chapter 7 : カラーを使ったデザイン

Chapter 8 : おまけのチップス&トリック

日本語によるデザインサンプル

Part2 活字でデザインする

Chapter 9 : 欧文タイポグラフィの基本

Chapter 10 : 活字(と人生)

Chapter 11 : 活字のカテゴリ

Chapter 12 : 活字のコントラスト

和文のための補足

Part3 Extra

3.感想:デザイン4原則+フォントの選び方が学べる良書

パート1はデザインの4原則を丁寧に解説。

ここまで、ていねいに教えてくれるのか!というぐらい一つ一つをたくさんの例やビフォーアフターと共に嚙み砕いて教えてくれています。実際に著者が町で見たレストランのひどく見ずらいメニュー表を、この原則を当てはめながら改善していく様子が描かれているので、デザインの作り方や、考え方がとても参考になりました。

パート2は一歩踏み込んだ、フォントの種類と選び方

パート2こそが、私が知りたかった内容でした。私が実際にウェブサイト制作を行っていくうえで悩んでいたのが、「フォント選び」。YouTubeやPinTerestでも、どんなフォントの種類があるかや、オススメフォントみたいなのは載っているのですが、「どうやってフォントを選んでいけばいいのか」がわかりませんでした。

しかし!このパート2は、欧文フォントを中心にどんな種類のフォントは、どのフォントと組み合わせたらいいのかを理論的にわかりやすくおしえてくれます。このパート2を読んだ後に、町のポスターや、雑誌の中をみるとまさにこの原理が当てはまっているではありませんか!まさに点と点が線になった瞬間でした。

追加ページ!和フォントと欧米フォントの違い

さらに、「和文のための補足」という米谷テツヤさんの解説が日本語版に追加収録されています。このページ(P231)では、漢字、ひらがな、カタカナとアルファベットの違いや、和フォントの種類を解説してくれています。

特に勉強になったのは、和文書体の斜体についての解説。

和文書体にはイタリック帯に相当する存在はありません。斜体という言葉はありますが、これは正対斜めに傾けただけのものであり、イタリック体とは違います。

フォントはデザインの中でもとても重要な役割を担っているので、とても貴重な考え方を学べました。

4.宿題に挑戦

著者からの練習問題は難しかった。

本書のPart3には、Extraとしてどんな練習をしたらいいか著者からの提案があります。その一つが、この下のデザインを再デザインしてください、というものです。私がこの練習問題に挑戦した結果がこちら。

元のデザイン

りりぱんの再デザイン案

再デザイン案で考えたこと、やったこと

  • 60歳の元気なおばあちゃんの誕生日パーティーの招待状。
  • 会場が「人魚の酒場」なのでかっこかわいいデザインを目指しました。(色は、赤とピンク)
  • おばあちゃんちわわの画像はAdobeIllustratorについている画像生成機能を使用しました。
  • 元のデザインでは、小さく「0 to 60 – in 60 minutes years!」と書いてありますが、60歳の誕生日は特別だと思ったので、みんなにお祝いしてもらいたい気持ちを前面に出しました。
  • 他のタイトル、日時、場所を上部に配置し、優先度を上げるためフォントサイズを大きくし、統一感を出すため左ぞろえにしました。
  • パーティーの内容は文字を小さくして、おばあちゃんチワワの吹き出しに入れて、スポーツカーの雰囲気と、おばあちゃんの元気な勢いを表現したかったので、斜めに傾けてみました。

改善案

  • 一番にチワワに目がいく。タイトルをもっと優先度1番にする表現が足りない。
  • スポーツカーと文字の色のトーンがあっていないかも。
  • 文字間、行間を調整していない
  • 文字組みができていない。60をはみ出させたり、吹き出しを斜めにしたりするにはまだ早かったかも。(本書の中でも、初心者は斜めは避けといた方が無難と記載がありましたしね。)

いかがでしょう?まだまだ、デザインのラフレベル、という感じですが、現時点(2025年7月15日)のレベルということで、晒しておきます。また、私のレベルがあがったら、ここに戻ってきて再デザインしようと思います。コメントもいただけると勉強になります!

5.ノンデザイナーズデザインブックのまとめ

ぜひとも、アウトプットをしながら、楽しみながら読んでほしい

初心に戻るためにも、定期的に読み返したい原理原則が書かれている本です。デザインに関係する仕事をしている人もしていない人も、間違いなく人生の早い段階で読んで、得しかない1冊です。

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